【この差】「そば湯はある」と「うどん湯はない」の差


 
専門家:前島敏正(江戸ソバリエ協会 事務局長)
 



 


 
この差は・・・

 江戸時代、そばを食べてお腹を壊さないため


現在では製麺技術も発達したため、「そば湯」がなくても、胃もたれすることはない。

 

なぜ「そば」にだけ、「そば湯」?

江戸時代、「そば」は、消化不良でお腹を壊す問題があった。そのため、「そば」は主食ではなく、農作物が採れなかった時の非常食として、しかたなく食べられていた。

しかし、信州(長野県)では、大勢の人々が主食として「そば」を食べていた。

ある時、江戸の旅人が信州に訪れた際に、人々が主食として食べている「そば」を食べて、やはりお腹を壊したが、「そば湯」を飲むことで痛みがなくなった

その不思議な体験を『蕎麦全書』という本に執筆して世の中に広まった。

現在では製麺技術も発達し、麺に「そば殻」が入っていないため、「そば湯」がなくても、胃もたれすることはない。

ちなみに「そば湯」には、「ルチン(血液サラサラ効果)」、「食物繊維(整腸効果)」、「ビタミンB1(疲労の蓄積を防ぐ)」、「ビタミンB2(代謝を助ける)」などが豊富に含まれているため、飲むのはオススメ。

 

なぜ昔は「そば」を食べると、消化不良を起こしたのか?

当時の「そば」の作り方に問題があった。現在では、硬い殻に覆われた「そばの実」を石臼や機械等で細かくすりつぶし、その後、ザルでこすことで殻を取り除いた「そば粉」でつくっている。



江戸時代、「そばの実」は杵で叩いて潰していた。そのため「そばの実」を細かくすり潰せなかった。


さらにザルでこすこともしていなかったため、「そば」の中に殻が多く混ざっていた。そこで、「殻」が原因でお腹を壊す人が多かった。

 

なぜ「そば湯」を飲むと消化不良が治るのか?

実は「そば湯」でなくても、「そば」を食べた後に温かいモノを飲めば、胃の消化活動が促され、胃もたれしない。信州は寒い地域なので、昔「そばのゆで汁」を見た村民が、温かく美味しそうだと思って飲んだところ、お腹の調子が悪くならなかったことから、「そば湯文化」があったと推定される。

 

【minnano編集部】
そばを食べた後の楽しみでもある「そば湯」ですが、元々はお腹を壊さない為に飲まれていたとは、驚きです!?そば殻が多く残った当時のそばは、今と味も歯ごたえものどごしもだいぶ違ったのではないでしょうか?
みんレポでは、「麵部」も活動中です!みなさんのそばやうどんレポ、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2018年1月16日放送)」をチェック!!
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