【この差】「インフルエンザにかかる」と「かぜをひく」の差

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専門家:西崎泰弘(東海大学 医学部 教授)、山口謡司(大東文化大学 准教授)
 
この差は・・・

 平安時代に家の壁がなくなったことで、冷たい風を体に引き込み、体調が悪くなると考えたから

「かかる」とは、病気になるという意味。昔、「かぜ」は病名ではなかった。

 

インフルエンザに「かかる」とは?

「かかる」を漢字で書くと「罹る」と書き、「罹る」には”病気になる”という意味がある

そのためインフルエンザ以外にも、「喘息にかかる」、「肺炎にかかる」、「花粉症にかかる」などに使う。

 

かぜは病気ではない?

かぜはもともと咳・熱・鼻水などの状態を指す言葉だったが、あまりにも多くの人が、体調が悪くなった時に「かぜをひく」と言っていたので、明治時代になって「かぜ症候群」という病気になった。

 

「かぜをひく」は、平安時代に体調を悪くする人が増えたことがきっかけ

「かぜをひく」いう言葉が使われるようになったのは平安時代になってから。平安時代中期の京では、咳や熱などで体調は悪くする人が続出した

きっかけは当時の家の変化。奈良時代の家は、敵の侵入を防ぐため窓が少なく、白い壁で全面を覆っていたが、大河ドラマの撮影場所として平安時代の街並を忠実に再現した「えさし藤原の郷」で貴族たちが住むお屋敷を見ると、外周に壁がまったくない。


平安時代の貴族たちは、屋敷の中に木や花を植えて庭を作り、四季折々の美しい庭がいつでも見られるように家の壁をなくした

しかし部屋と外を仕切る壁がなくなったことから、冬になれば外からの冷たい風が直接体に当たってしまい、体調を悪くする人が続出した。

 

「かぜを引く」の語源

昔の人たちは冷たい風を体の中に引き込んでしまうと、咳が出たり熱が出たりと体調が悪くなると考え、そこから”風を引き込む”という言葉をとって、「かぜを引く」というようになった。

 

なぜ「風邪」の字が当てられたのか?

「かぜを引く」という言葉は貴族から庶民へと広がり、体に悪い影響を及ぼす風のことを「邪気」と考え、「風」に「邪気」の「邪」の字を当てて「風邪(かぜ)」と読むようになった。

 

【minnano編集部】
平安時代の家には、部屋と外を仕切る壁がなかったとは驚きです!?風邪をひく人が続出したのも納得ですね!!
みなさんは、言葉の使い分けや違いについて、迷ったり不思議に思うことはありませんか?みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2018年3月27日放送)」をチェック!!
(配信準備中の場合や都合により放送できない放送日があります。ご了承ください。)
 

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