【この差】遺産相続で「もめる人」と「もめない人」の差

みんなの「この差」 この差 雑学


 
専門家:鈴木優大(おおたか総合法律事務所 弁護士)
 
この差は・・・

 ・何が遺産になるのか
 ・遺言書の書き方
 ・相続税
の3つを勘違いしているか どうか


生命保険は「遺産」にならない。
「遺言状」は、すべて本人が手書きで書き、年月日を記載、印鑑を押さないといけない。
「相続税」がかかる額は、相続人の人数で異なる。

 

遺産相続でもめる人は多い

遺産相続の裁判件数年間1万2000件以上1日約33件!

それまで仲の良かった家族が、遺産相続でもめてしまうことは意外と多い。

妻は数年前に他界し、息子と娘が一人ずついる男性が亡くなった場合の遺産相続を例にしてポイントを解説!

 

遺産相続のトラブル① 何が遺産になるのか


家と土地、貯金は遺産相続の対象になるが、生命保険の保険金は遺産として分配できない生命保険金は受取人が指定されているため、受取人が全てもらうことになる。


ただ、生命保険も遺産になって分けられると勘違いしている人が多いので、それが原因になってトラブルになるケースが多い。生命保険金の受取人は複数にすることもできるので、あらかじめ複数人指定してトラブルを回避することもできる。

遺産になるものには、マイナスの遺産もある。クレジットカードの未払いや税金の滞納など、借金も遺産になる。マイナスの遺産の方が多い場合、遺産の放棄をすることもできる。ただし、プラスの財産だけ相続し、マイナスの遺産(借金)だけ放棄することはできない。放棄する場合はプラスの財産(土地や家など)も全て 放棄することになる

また、相続放棄期間が決まっていて、亡くなったことを知った日から3か月以内に手続きをしなくてはならない

後から借金があることを知った場合には、知った時点ですぐに家庭裁判所に行って相続放棄の手続きをとれば例外的に認められるケースもある。

 

遺産相続のトラブル② 遺言書の書き方


日付と名前を書き、インク式の印鑑で捺印した遺言書は、有効


遺言書の書き方には3つのポイントがある。

 

遺産相続の書き方のポイント① 全て本人が手書きで書く


上の部分はパソコンで作成し、下の部分に手書きで署名し捺印した遺言書は無効

手書きで全て書くことにより、遺言書の内容を本人がきちんと理解していることになる。また、筆跡鑑定をすることもあるため、鑑定をし易くするためにということもある。

紙とペンはどのようなものでも良い。改ざんされる恐れがあるためおすすめはしないが、鉛筆で書いても法律上は問題ない。

 

遺産相続の書き方のポイント② 年月日を書く


なぜ年月日が必要かと言うと、複数の遺言書がある場合、最後に書かれた遺言書が有効となるため。

よくある代表的な間違いの例は、「〇月吉日」という書き方

きちんと何日か分かるように日付まで書くことが重要

 

遺産相続の書き方のポイント③ 印鑑を押す


印鑑の種類は法律上規定されていないので、シャチハタのようなゴム印でも問題ない

拇印を有効としている裁判例もある。

 

遺言書は公証役場でも作成できる

特に証人などいなく、ひとりで書いても、「全て本人が手書き」「年月日を書く」「印鑑を押す」の3点が満たされていれば遺言書は有効となる。
手書きで書く自信がない場合は、手数料を支払い公証役場で遺言書の作成を依頼することもできる

この場合手書きではないが、立ち会った公証人の名前が記載されているため、有効となる。

 

遺言書通りに相続はできる?


長女に家と土地2500万円、長男に貯金500万円を相続させるという内容の遺言書では、遺言書通りに相続することはできない
遺言書に納得できない場合、遺留分制度を使えば本来もらえる遺産額の半分はもらえる
法律では、遺留分という最低限の遺産をもらう権利がある。

遺言書がなかった時は、遺産総額3000万円の場合、長男長女それぞれ1500万円ずつもらうことになり(配偶者は既に他界している場合)、この本来貰える額の半分にあたる750万円は遺留分として保障される。


例え遺言書に「1円もやらない」と書いてあっても、遺留分はもらう権利がある。

 

遺産相続のトラブル③ 相続税


家と土地と貯金、合計3000万円の遺産の場合、相続税はかからない
相続税は3000万円以下はかからないさらに相続人1人あたり600万円が控除される

相続税がかかる額は、相続人の人数によって変わってくる。相続人が2人の場合、基礎控除のベースが3000万円で、相続人1人につき600万円が控除されるため、最大で4200万円まで相続税がかからない。相続人5人の場合、3000万円+600万円×5で6000万円まで相続税がかからない。

 

【minnano編集部】
遺産相続の裁判件数が1日約33件ということは、裁判にまでいかないものも含めると、かなりの割合でもめごとが起きているという事ですね?!間違った知識や勘違いが原因でもめごとが起きるケースが多いようなので、正しい知識を自分も周りも持てるようにしておくことが大切ですね!!
みなさんの感想やエピソード、疑問など、レポして下さると嬉しいです!みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

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