【この差】結婚していない女性は「袖が長い着物」を着る と 結婚している女性は「袖が短い着物」を着る の差

 
専門家:杉山幸恵(着付け師)、勝見智静花(日本舞踊 勝見流 師範)

 
この差は・・・

 袖を振るしぐさで異性に想いを伝える必要があるか どうか

振袖の原型は長い袖を振るしぐさで恋愛感情を表現した踊り子の着物だった。

 

袖が長い着物を「振袖」、袖の短い着物を「留袖」という

結婚していない女性は「振袖」結婚している女性は「留袖」を着る。

 

「振袖」の誕生前は、既婚未婚の区別なく同じ着物を着ていた

「振袖」や「留袖」が生まれたのは江戸時代それ以前の着物は、貴族など身分の高い人が着る十二単など、袖口が大きく開いている「大袖」、または一般女性が着る、袖口が小さく作られている「小袖」の2種類だった。当時の一般女性達は結婚している、結婚していないに関わらず、「小袖」を着ていた。



 

「振袖」の誕生のきっかけは「踊り子」の舞台衣装

先に誕生したのは「振袖」。当時の独身女性の憧れの職業だった「踊り子」が誕生に関係している。人前で踊りを披露し生計を立てていた女性たちである「踊り子」は、現在の芸者さんの始まりとも言われる。

「踊り子」たちは袖口の小さい「小袖」を着て踊っていたが、「大袖」の着物のように袖を大きくすれば、手を動かすたびに袖が動き、踊りが華やかに見えると考えた「大袖」の着物だと袖が大きくて動きづらくなるため、「小袖」に生地を足して袖を長くした。これが「振袖」の原型と言われている。

実際に日本舞踊の師範に「小袖」と「振袖」を着て全く同じ踊りを踊ってもらい比べると、袖の長い「振袖」の方が腕の動きが強調されて踊りが大きく見えることがわかる。

 

なぜ独身女性だけが振袖を着たのか?

当時の独身女性は好きな相手に言葉で想いを伝えることがタブーとされていたため、自分の気持ちを伝えるために踊り子をマネて、「振袖」を着るようになった

袖を長くした踊り子たちは、その袖を使って踊りの中で恋愛感情を表現するようになった。
例えば、袖を左右に振るしぐさは相手に「好き」

袖を持って手を叩くと「うれしい」

袖を持って口で噛むと「悔しい」

左右の袖を交差させると、「契りを結びたい」という気持ちを伝える表現。

 

「なぜ既婚女性は「留袖」を着るのか?

結婚した女性は男性に袖を振って恋愛感情を表現する必要なくなったため、「振袖」の袖を切った。ただ、「切る」という表現は縁起が悪いため、袖を留めると表現して「留袖」と言われるようになり、「留袖」=既婚女性の目印となった

 

【minnano編集部】
「振袖」は、踊りを大きく華やかに見せる為に踊り子さんが考えたものだったとは?!「振袖」の袖を振って想いを表現していたとは?!驚きです!みなさん、お着物着ていますか?
みなさんの感想やエピソード、疑問などレポして下さると嬉しいです!みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2018年5月29日放送)」をチェック!!
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