【この差】知って得する!「ミニトマト」にまつわる差

 
専門家:稲熊隆博(京都光華女子大学 教授)

 

【この差】は…
 「ミニトマト」は「普通のトマト」より優秀!よく知ることで、いろいろな「健康効果」が期待できる!

【この差】のポイント!
 〇「プチトマト」は「ミニトマトの1種」!
 〇「ミニトマトの色」を知ると「栄養成分の違い」がわかる!
 〇「ミニトマト」のほうがが「普通のトマト」より「栄養成分」が高い!
 〇「リコピン」を効率よくとるには「加熱」がポイント!
 〇「甘いミニトマト」は「ヘタ」を見るのがポイント!
 〇「ミニトマトの保存方法」は「水を出さない」がポイント!

 

「ミニトマト」と「プチトマト」は違う?!


街の人50人に聞いたところ、「小さなトマト」のことを「ミニトマト」と呼ぶ人は24人、「プチトマト」と呼ぶ人は26人。多くの人が同じものと思っていた。


しかし、「ミニトマト」と「プチトマト」には明確な差が「ミニトマト」は、重さ10g~20g程度の「小さなトマトの総称」。一方、「プチトマト」は、「ミニトマト」の1つの品種名

 

「プチトマト」の誕生

「小さなトマト」は、昭和初期からあった。当時は「小形トマト」「小さなトマト」などと呼ばれていた

その頃、「トマト」と言えば、「大きなトマト」という固定観念があったため、「小さなトマト」は、ほとんど市場に出回らなかった。

昭和50年頃、「タキイ種苗」という種メーカーが発売した「プチトマト」という名前の「小さなトマトの種」が爆発的にヒットした。

背景には、高度経済成長が終わった昭和50年頃、都心部に人々が集中し、マンションや団地に住む人が増加。自宅のベランダで、植物を育てる人が現れた。

そこに目をつけ、プランターでも栽培できるトマトの種を、「プチトマト」と名付けて発売したところ、瞬く間に大ヒット。

「小さなトマト」のことを、「プチトマト」と呼ぶようになっていった

 

「ミニトマト」と呼ばれるようになったのは、いつ頃から?

「プチトマト」のヒット以降、農家では色々な品種の「小さなトマト」が栽培されるようになり、市場の流通量も増えてきた。

そして、昭和50年代後半~60年頃にかけて、「小さなトマト」の総称として、「ミニトマト」と呼ばれるようになった。

その後、糖度が高くて美味しい「ミニトマト」が次々に登場したことで、「プチトマト」という品種は、平成19年に販売を終了した。

しかし、「小さなトマト人気の火付け役」が「プチトマト」だったため、現在でも「小さなトマト」のことを「プチトマト」と呼ぶ人が数多くいる