【この差】「ビスケット」と「クッキー」の差

 
専門家:島田純(全国ビスケット協会 専務理事)

 

【この差】は…
 「糖分」と「脂肪分」の合計が40%以上か どうか、
 見た目が「手作り風」か どうか

【この差】のポイント!

「ビスケット」は焼き菓子の総称。

その中でも一定の条件を満たしているのが「クッキー」。

 

「クッキー」と呼ぶための条件とは?


「ビスケット」は焼き菓子の総称で、その中でも、「糖分」と「脂肪分」の合計が40%以上のモノは「クッキー」と呼んでもいい

「ビスケット」も「クッキー」も原材料は同じ。

もう一つの条件は、見た目が「手作り風」の外観を要すること。「ビスケット」は模様が入っているなどある程度均一な形状だが、「クッキー」はふっくらしていて手作りのような不揃いな形状。

 

先に日本に伝わったのは「ビスケット」

日本に入ってきたのは「ビスケット」が先で、安土桃山時代にカステラや金平糖と一緒にポルトガルから伝わったと言われている。

幕末に長崎で医学を学んでいた医師の柴田方庵が、故郷の水戸藩に「ビスケット」の製法を伝えたことが全国に伝わったきっかけとされている。


当時の「ビスケット」は非常に硬く、原材料は「小麦粉」「塩」「水」だけ。保存食として作られていたため、「砂糖」や「牛乳」は入っておらず、甘いお菓子ではなかった

大正時代、森永製菓が「ビスケット」の製造販売を本格的に開始したが、「砂糖」の量は少なく、甘くなかった

 

「クッキー」はどのように伝わった?

大正時代、大阪に住んでいた泉園子さんが物語の主人公!

敬虔なクリスチャンであった園子さんは、夫と訪れた教会でアメリカ人宣教師夫婦が配っていたアメリカの焼き菓子を食べる。これは、「砂糖」や「牛乳」をたっぷり使った甘い味で、「クッキー」という名前だと教えられた。

「クッキー」の味に感動した園子さんは、昭和2年、自宅前に「泉屋」の看板を掲げ、日本で初めて「クッキー」の販売を開始した。

「泉屋」のクッキーは、甘い味はもちろん、青と白の容れ物がおしゃれだと、大人気商品になった

そんな中、「クッキー」が大人気になったために、それまで販売していた「ビスケット」を「クッキー」と名前を変えて売り出す業者が続出した。クッキーは甘いものだと思い買ったが、中身は甘くないビスケットだったため消費者が大混乱

そこで、この問題を解決するため、昭和46年、当時のビスケット協会会長であった森永太平さんが、クッキーの定義を決めた

 

クッキーの定義とは?

①甘いイメージを保つため、「糖分」と「脂肪分」の最低ラインを決定

②クッキーはふぞろいな形が多かったため、見た目が「手作り風」であることと決めた

現在でも「糖分」と「脂肪分」の割合は全国ビスケット協会がチェックしているが、見た目が「手作り風」かどうかは各メーカーに任せている。

 

【minnano編集部】
言われてみれば「クッキー」と「ビスケット」の差、知りませんでした!あの泉屋さんが、クッキーを初めて販売されたのですね!「クッキー」の「手作り風」という条件、面白いですね!!
みなさんの感想やエピソード、おすすめのクッキーやビスケットをレポして下さると嬉しいです!みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

 

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※「この差って何ですか?(2018年6月26日放送)」をチェック!!
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