【この差】「『右』の書き順」と「『左』の書き順」の差

専門家:松本仁志(広島大学 准教授)

 

【この差】は…

 横線が長いか、払いが長いか どうか

 

【この差】のポイント!
 
 「右」と「左」は形のバランスが違う。

 

「右」と「左」は書き順が違う!

「右」と「左」は似ている漢字だが書き順が違う
「右」は払いを書いてから横線を書くが、「左」は横線を書いてから払いを書く

対になる漢字なのに、なぜ書き順が違うのか?

 

どうして書き順が違う?

「右」と「左」は形のバランスが違う
「左」は横が短くて左払いが長い「右」は払いが短くて横線が長い

これが本来のバランスで、小学生の時もそのように習っており、スマホやパソコンでも「右」と「左」では払いの長さが違って表示される

横線と払いが交差してる場合には、線が短い方を先に書くというルールがある。

 

書き順のルールが定められている

「筆順指導の手引き」という昭和33年に当時の文部省が作ったルールブックがある。

この本の中には、「書き順の原則」という項目があり、「横画が長く左払いが短い字では、左払いをさきに書く」、「横画が短く左払いが長い字では、横画をさきに書く」と記されている

 

誰が決めた?

「右」と「左」の書き順に関しては、漢字の書き順の第一人者である江守賢治さんの強い意向で決められた。江守さんは「筆順指導の手引き」が作られている時に文部省に勤めていて、「筆順指導の手引き」監修をしていた。

そんな中、原案では「左」「右」の書き順は同じと決まっていたが、江守さんが「『右』の字は『左』と違って払いから書くように変更すべき」と強く主張し、今の書き順になった

 

なぜ江守さんは書き順を変更すべきと主張したのか?

昭和33年は手書き主流の時代。そのため書きやすさが重要だった。

「右」の場合、左払いを書いてから横線を書くと移動距離が短い。逆に長い横線を書いてから左払いを書こうとすると、移動距離が長くなる。つまり、左払いから書いた方が書きやすい

一方、「左」の場合横線から書いた方が移動距離が短く流れが良い

書きやすくて、本来の形がスムーズに実現できる書き順ということで、考えた。

 

「右」と同じ書き順の漢字、「左」と同じ書き順の漢字

「有」「布」「希」などは払いの方が短く、「右」と同じカテゴリーと考えられ、左払いを先に書く。

「友」「在」「存」「抜」は払いが長く、「左」と同じカテゴリーと考えられ、横線を先に書く。

 

【minnano編集部】
手書きで文字を書く機会が少ない今、「右」と「左」の書き順が違うことは覚えているのですが、どっちがどっちだったか、恥ずかしながらいざ書こうとすると自信がありません。

「右」と「左」の文字のバランスが違うことも意識していませんでした。

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※「この差って何ですか?(2015年4月12日放送)」をチェック!!
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