【この差】「昔の健康常識」と「今の健康常識」の差①|「ストレス」に関する最新の健康常識とは?

専門家:植田美津恵(東京通信大学 人間福祉学部 准教授 医学博士)

 

【この差】は…

 イライラした時「カルシウムをとると良い」は、間違い。

 

【この差】のポイント!

 カルシウム不足とイライラは関係ない。

 

「ストレス」に関する昔と今の健康常識の差

イライラした時、昔は「カルシウムをとると良い」と言われていたが、今の健康常識では「カルシウム不足とイライラは関係ない」と変化

血液中の「カルシウム」が脳に運ばれると、脳の興奮を抑えるという作用はある

しかし、そもそも血液中の「カルシウム」が不足した場合は、骨の「カルシウム」から補給されるため、血液中の「カルシウム」が不足するという状態はまずありえない

もし本当に血液中の「カルシウム」が不足した場合は、肌がボロボロになったり、最悪痙攣(けいれん)状態に陥ったりして、イライラするだけでは済まない。恐らく何らかの病気である可能性が高い。

 

なぜ「イライラ」と「カルシウム」が関係あると思われた?

そもそも「カルシウム」の不足がイライラを招くという情報は、1975年にある雑誌で「ストレス社会の原因はカルシウム不足」という記事が載ったことが原因

当時はオイルショックなどの影響で高度経済成長も終わりを告げ、深刻なストレス社会の真っただ中で、日本中が「イライラ」を強く感じていた

ちょうど同時期に「食の欧米化」が一気に進み、それまでの魚中心の食生活から、肉中心の食生活へと変わり、「カルシウム」の摂取量が減少した

つまり、当時社会問題となっていた「ストレス社会」と、「カルシウム」の減った「食の欧米化」が偶然重なったことで、「ストレス」の原因と「カルシウム」不足を結びつける記事が出たことで、日本中が信じ込んでしまった

 

【minnano編集部】
ひとつの記事をきっかけに、「カルシウム」の不足がイライラを招くという情報が日本中に広まったとは驚きです!

しかも、「ストレス社会」と「食の欧米化」がたまたま同時期に起きたことでこの二つが結び付けられてしまったとは?!

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※「この差って何ですか?(2018年9月25日放送)」をチェック!!
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