【この差】「切り欠きがある茶碗」と「切り欠きがない茶碗」の差

専門家:金子信彦(陶芸家)

 

【この差】は…

 献上品にできなくしたか どうか

 

【この差】のポイント!

 「萩焼」が庶民の手にも渡るように、わざと傷を付けて献上できなくしたことがはじまり。

 

何の目的で底が欠けているのか?

茶碗の底の欠けているところは、「切り欠き」と呼ばれる。

現在、この「切り欠き」は、茶碗を洗った時に底のくぼみに水が溜まるのを防ぐ役割で付けられていることも多い。

しかし、はじめに「切り欠き」を付けるようになったキッカケは全く別の理由だった。

 

なぜ茶碗に「切り欠き」を付けるようになったのか?

江戸時代初期、長州藩(現在の山口県)で作られていた伝統工芸品の「萩焼」から「切り欠き」が誕生した。

そのきっかけを作ったのが長州藩主・毛利輝元

萩焼を気に入った輝元は、全ての萩焼を献上品にすることを決めた

その結果、萩焼は一般庶民の手に渡らなくなってしまった。困った萩焼職人は、わざと傷を付けて献上品にできなくすることで、庶民にも萩焼が渡るようにした

 

萩焼以外にも「切り欠き」が付けられるようになった理由は?

「萩焼」は殿様に献上されるほど素晴らしいモノ、庶民に広まった萩焼には「切り欠き」がついていたことから、いつしか「切り欠き」が素晴らしい茶碗の目印となり、他の職人たちもそれを真似て「切り欠き」を付けるようになったと言われている。

 

【minnano編集部】
「切り欠き」をつけてB級品にすることで、庶民の手に渡るようにしたとは、萩焼職人さんはよく考えましたね!

しかもその「切り欠き」が良い茶碗の目印と認識されるようになって萩焼以外にも付けられるようになったとは、面白いです!!

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※「この差って何ですか?(2018年11月27日放送)」をチェック!!
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