【この差】「豚の貯金箱はある」と「犬猫の貯金箱はない」の差

専門家:吉田哲也(世界の貯金箱博物館 館長)

 

【この差】は…

 勘違いでつくられた「豚の貯金箱」だが、「豚の増えるイメージ」から世界中に広まったか どうか

 

【この差】のポイント!
 〇 イスラム教の国では「豚」が敬遠されているので「豚の貯金箱」は無い

 

バングラデシュにはない「豚の貯金箱」


バングラデシュ出身の外国人が「貯金箱」の多くが「豚」であることが驚いたという。

しかし、ロシア、中国、アメリカ、スペイン、ドイツ、ベトナムなど、世界では「豚の貯金箱」が使われているという。

一方、「犬や猫の貯金箱」はあまりみかけない。

実際、世界62か国13,000点超の貯金箱を収蔵する「世界の貯金箱博物館」で聞いたところ、「豚の貯金箱」は、日本はもちろん、世界中の動物の貯金箱の中で、豚が一番多いとのこと。


世界で最初の「豚の貯金箱」とは?


14世紀頃、イギリスで作られた「豚の貯金箱」が世界で最初といわれているが、実はあるハプニングがきっかけで誕生したという。

貯金箱を作っていた職人が注文を受けた際に聞き間違えて豚の貯金箱を作ってしまった。

ある客が「ピッグの貯金箱」を作ってと頼み、職人は「豚の貯金箱」をつくった。

実は、「ピッグ」と発音する英語は、「①PIG(豚)」と「②PYGG(赤色の粘土)」と2種類ある。

つまり、お客は「赤色の粘土」の貯金箱を作ってと頼んだのに対して、職人は「豚」の貯金箱をつくると、勘違いしたことから生まれたのが、世界で最初の「豚の貯金箱」。

その後、職人が「豚の貯金箱」を売り出したところ、「可愛い」と評判になった!

さらに「豚」はどんどん子供が増えることから、「豚の貯金箱」は「お金がどんどん増える」と捉えられたことで、さらに人気になった。

そしてイギリスから世界へと広まった。

日本には昭和初期に伝わってきた。その後、戦後に銀行で口座を開設すると「ブーちゃん貯金箱」などの「豚の貯金箱」が配られた。

そのため「貯金箱」=「豚」というイメージがついたといわれている。


なぜバングラデシュでは「豚の貯金箱」はないのか?


バングラデシュは、イスラム教の国。イスラム教では、豚肉を食べないように、豚を避けるため、「豚の貯金箱」は受け入れられなかった。

日本の貯金箱の歴史


日本では、室町時代には「ツボ」。

江戸時代には鍵の付いた「千両箱」にお金を入れていた。

「千両箱」に関する工夫

しかし、江戸時代に「千両箱」を盗む泥棒が急増した。

そこで、「千両箱」に新たな工夫が施されるようになった。

その工夫とは、「取っ手」を畳みの下に敷いて、さらにタンスや机を置くことにより、千両箱を泥棒に持っていかれない様にした。

 

【minnano編集部】
イスラム教は、宗教的な理由で「豚の貯金箱」がなかったんですね。

昔は、貯金箱だけでなく、蚊取り線香なども豚でしたね。干支を決める時にはいなかった豚も今ではすっかり人気物ですね。ひさしぶりに豚の貯金箱で貯金したくなりました。

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