【この差】原因はオカン!?お米を「売る時は㎏」で「炊く時は合」の差

専門家:橋本隆志(八代目儀兵衛 社長)、弦巻考司(東芝ホームテクノ

 

【この差】は…

 〇「お米を売る時」に「kg」を使うようになった理由は、国際的な単位に合わせたため。
 〇「お米を炊く時」に「合」を使うようになった理由は、利用者の混乱を防ぐため。

 

【この差】のポイント!

 〇 炊飯器メーカーは、一時期「お米を炊く時」も国際基準の「cc」への変更を行っていた!

 

昔は全部「合」だった!?


現在、お米の単位は、売る時は「kg」、炊く時は「合」を使う。しかし元々は、売る時も「合」で、炊く時も「合」を使っていた。

日本では、昭和初期まで「お米を売る時」は、「升(ます)」を使って計り、お米を釜に入れて炊く時も同じように「升」を使って 計っていた。そのため、「升」の単位である「合」が、どちらにも使われていた。


なぜ現在「お米を売る時」には「kg」を使っている?


昭和34年(1959年)に元々日本にあった、「合」などの計量単位が禁止された。それ以降、国際的な計量単位である「グラム」などを使うように法律が変わった。

「国際基準」では、お米を売り買いする「商取引」の際は、売る量を「重さ」で計っていたため日本も「国際基準」に合わせるようにした。その結果、それまで、お米屋さんは、お米を売る時に「升」を使って「体積」で売る量を計っていたが、お米を売り買いする時には「体積」の「合」ではなく「重さ」の「kg」という単位を使うようになった。

つまり、「お米を売る時」に「kg」を使うようになった理由は、国際的な単位に合わせたためだった。


なぜ「お米を炊く時」は、「合」のまま?


それでは、なぜ「合」の使用が禁止されたにも関わらず現在でも、お米を炊く時は「合」のままなのか?

その大きな原因は、「電気炊飯器の普及」。電気炊飯器が「合」を使い続けたため、現在でも、お米を炊く時は「合」が定着したとのこと。


なぜ「炊飯器」は、「合」を使い続けているのか?


実は、昭和34年(1959年)に、お米を売り買いする際の「合」の使用が禁止され、「国際基準」である「kg」を使うようになった際、炊飯器メーカーは、お米を測る単位を「合」から「体積」を表す「国際単位」である「cc」に変更した。

さらに、「料理に使う計量カップ」が、200ccに統一された。そのため、炊飯器メーカーは、一杯で200ccとなる「お米専用」の計量カップをつけて販売するようになった。

あわせて、炊飯器の釜に入れる水の量を示した目盛りも、計量カップ一杯200ccのお米に対して、「1目盛りまで水を入れる」という設定に変更した。

しかし、この変更によって、ある問題が発生した。

当時の主婦たちの中には、「お米専用の計量カップ」が付いていたにも関わらず、それを使わずに、使い慣れていた「升」で、お米を計り、釜に入れる人がたくさんいた。

ところが、「升」の「1合」は、「cc」にすると「180cc」。

それを知らなかった主婦たちは、お米「200cc」に対してのメモリまで水を入れてしまったため、「お米」と「水」のバランスが崩れてしまい、「ご飯がべちゃべちゃになった!」というクレームが、炊飯器メーカーに殺到した。

そのため、昭和54年の発売の炊飯器から、家庭でもなじみのある「合」の単位に戻し、現在でも炊飯器は「合」で販売し続けている。

 

【minnano編集部】
お米を「売る時は㎏」で「炊く時は合」の差はいかがでしたか?

国際基準も、最大の利用者である主婦たちには勝てなかった?ということでしょうか。私も説明書を読むのが苦手で、古いやり方でやってしまうので、同罪かな?

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※「この差って何ですか?(2019年4月2日放送)」をチェック!!専門家のわかりやすい解説と出演者のトークが楽しめますよ!!

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