【この差】「ビール」の注ぎ方は法律で決められていた!?「お酒の注ぎ方」の差

専門家:上杉孝久(日本酒アカデミー講師)、江畑進一(ソムリエ セラーマスター)、藤原ヒロユキ(日本ビアジャーナリスト協会 代表)

 

【この差】は…

 〇「日本酒」は、「お店の心意気」をあらわすため
 〇「ワイン」は、「空いた空間にたまった「香り」を楽しむ飲み物のため
 〇「ビール」は、「不正に儲けるという事件」を防止するための法律があったため か どうか

 

【この差】のポイント!

 〇ヨーロッパには、法律を守るため「目盛付きのビールグラス」が今でもある。

 

「お酒」の注ぎ方の差とは?


「日本酒」は、なぜか「升」を受け皿にして、こぼれるまでつぐ。

さらに「日本酒」だけではなく「ワイン」や「ビール」も、つぎ方に特徴がある。

「ワイン」はグラスに「ちょっとだけしか」つがず、「ビール」はグラスに「なみなみ」つぐ。

なぜ、それぞれの「お酒」は、このようなつぎ方をするのか?

「ワイン」をグラスに「ちょっとだけしか」つがない理由とは?


「ワイン」をグラスに少ししか注がない理由は、「ワイン」は「香りを楽しむ飲み物」だから。

「ワイン」は「グラス」の空いた空間にたまった「香り」を楽しむ飲み物なので、なみなみついでしまうと「香り」がたまらず、外に逃げてしまう。そのため、わざと「ワイン」の量を少なく注ぐようになった。


「ビール」をグラスに「なみなみ」とつぐ理由とは?


「ビール」をなみなみと注ぐ理由は、1698年、イギリスで「なみなみ」つがないといけない!という法律が出来たから。

なぜ、そのような法律ができたかというと。当時、イギリスの居酒屋さんで「ビール」を販売する時に、店員がわざと泡を多く入れてビールの量をごまかして、不正に儲けるという事件が横行した。

そのため、「ビール」を販売する時は、「メモリのあるグラス」を使って販売して、そのメモリより上に液体が入らなければならないという決まりができた。

「メモリのあるグラス」は、実は、現在も「ヨーロッパ」で使われており、「グラス」の上の方にある「メモリ」よりも多く液体をつがなければいけないので、自然と「ビール」は「なみなみ」とつぐようになった!

そして、江戸時代 後期「日本」にビールが伝わった際、この「なみなみ」つぐ習慣も一緒に入ってきたので、現在、日本でも、ビールは「なみなみ」とついでいる。


なぜ「日本酒」は、わざわざ「グラスからこぼして」つぐようになったのか?


「日本酒」を「グラスからこぼす」ようになったのは、お店の「心意気をあらわすため」。

昭和初期、日本酒を「こぼして」つぐようになった。当時、庶民にとって日本酒は、とっても高価だった。

あるお店で、日本酒をつぐ際に、お店にあった「升」を受け皿にして、こぼれないようにした。

そして、このお店では「升」を受け皿にして、「日本酒」を「なみなみ」つぐようになった。これが評判となり、やがて他のお店でもマネをするようになった。

すると、今度は「こぼす」つぎ方が評判となり、他のお店も競って、こぼし始め、いつしか、「日本酒をどれだけこぼすか」が、お店の「心意気を表すバロメーター」になっていった。

現在も、その名残で「日本酒」は、グラスから「こぼして」つぐのが一般的となっている。

 

【minnano編集部】
お酒の注ぎ方は、言われてみれば違いますよね。当たり前に「そんなものかな?」と思考停止していました(笑)。

でも「ビール」が法律で決められたせいだったとは驚きました。こんど「メモリがついているビールグラス」を見つけたら買ってみようと思います♪

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