専門家:斗鬼正一(江戸川大学 社会学部 名誉教授)
INDEX
【この差】は…
〇「ナ」と読む野菜は、日本で古くから親しまれてきた野菜
〇「サイ」と読む野菜は、明治以降に中国から入ってきた野菜 か どうか
〇「サイ」と読む野菜は、明治以降に中国から入ってきた野菜 か どうか
〇「サイ」と読む野菜は、「中国の呼び名」を生かした!
「菜」という漢字を、「ナ」と「サイ」読む野菜には、明確な差がある!?
「小松菜」など「菜」を「ナ」と読む野菜と、「白菜」などのように「サイ」と読む野菜には、実は、明確な差があった。

まず、「ナ」と読む野菜は、日本で古くから親しまれてきた野菜。「水菜(みず”ナ”)」は平安時代、「小松菜(こまつ”ナ”)」や「野沢菜(のざわ”ナ”)」は江戸時代から、日本で作られていた野菜で、これらを漢字で書く時に、中国でも同じ意味を持つ「菜」を当てた。

一方、「白菜」のように、この漢字を「サイ」と読む野菜は、明治以降に中国から入ってきた野菜。
実は「白菜」は、明治8年に開催された「東京博覧会」の際に、「中国」から日本に紹介されたのがキッカケで、日本中に広まった野菜。

なぜ「白菜」は「しろな」ではない?
なぜ、「白菜」は、「しろな」ではなく、「はくさい」と呼ぶようになったのかというと、中国での呼び名を生かしたから。
中国では、「白菜」を「バァィツァィ」と発音しており、当時の日本人は、「白」の発音「バァイ」が「ハク」、「菜」の発音「ツァイ」が、「サイ」、と聞こえた。そして、日本で「ハクサイ」という呼び名が生まれた。

ちなみに、昭和47年の「日中国交正常化」以降、日本に入ってきた「チンゲン菜」。

中国語では「チングェンツァイ」。この発音を生かし、日本では「チンゲン菜」と呼ぶようになった。
「白菜」が、明治時代以降に日本に紹介された野菜とは、驚きでした!
日本料理にも欠かせない野菜が、たしかに中華料理や韓国料理でもよく使われますよね。
また、「漢字の読み方」で「明確な差」が表されているのにも驚きました。思わず納得です!
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※「この差って何ですか?(2019年6月11日放送)」をチェック!!専門家のわかりやすい解説と出演者のトークが楽しめますよ!!
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