【この差】きっかけは徳川家康のワガママ!「冷たいそばの薬味はワサビ」、「温かいそばの薬味は七味唐辛子」の差

専門家:ほしひかる(江戸ソバリエ協会 理事長)

 

【この差】は…

 〇 「ワサビ」に熱を加えると、辛味が飛んでしまったか どうか

【この差】のポイント!

 〇「冷たいそば」の「薬味」に「ワサビ」が使われるようになったきっかけは、徳川家康!

 

なぜ「そば」に「薬味」が使われているのか?

まず、なぜ「そば」に「薬味」が使われているのか?

そもそも庶民の間で、「そば」が食べられるようになったのは江戸時代初期。

当時は「冷たいそば」を食べていたが、この頃は「そば」を食べるとお腹を壊す人がいた!

実は、当時、「そば」は非常に傷みやすい食べ物で、冷蔵保存技術も無かったため、傷んだ「そば」を食べてしまい「食あたり」を起こす人が多くいた。

そこで、消化を促し、さらに解毒作用があるとして、「そば」に「薬味」が使われるようになった。

江戸時代初期の「冷たいそば」の薬味は「ワサビ」ではなかった?

江戸時代初期の「冷たいそば」の薬味は、「ワサビ」ではなく、「大根のしぼり汁」だった。

当時は、大根の先端の辛い部分を擦りおろして絞った「大根のしぼり汁」を、

「そばつゆ」に入れて、「そば」をつけて食べていた!

ある歴史上の有名な人物がきっかけで、「冷たいそば」の「薬味」に「ワサビ」が使われるようになった?

当時、「薬味」として使われていた「大根おろしのしぼり汁」。

しかし、ある歴史上の有名な人物がきっかけで、「冷たいそば」の薬味に「ワサビ」が使われるようになった。

そのきっかけを作った人物は、徳川家康!(※諸説あり)

時は1612年、徳川家康が隠居をし、現在の静岡県にある駿府城で暮らしていた時のこと。

徳川家康は、栄養価が高い旬の時期のもの以外口にしないというほどの「健康オタク」だったので、

冬が旬の「大根おろしのしぼり汁」を夏に食べようとしなかった。

そこで、「家康のために」と、献上されたのが、駿府城の近くで栽培されていた解毒作用が高く、一年中食べられる「ワサビ」!

味はもちろん、葉の形が「徳川家の家紋」にとても良く似ているとうことで、「ワサビ」を大変気に入った。

そして、家康の命により、静岡県では「ワサビ」作りが盛んに行われるようになった。

すると「ワサビ」は、あっという間に江戸の街にも伝わっていき、

「冷たいそば」の「薬味」の定番になっていった。

なぜ「温かいそば」の「薬味」には「七味唐辛子」が使われるようになったのか?

江戸時代中期になると「冷たいそば」の他に、冬に食べる、温かいそば「かけそば」の人気が出てくる。

しかし、「ワサビ」に熱を加えると、辛味が飛んでしまった。

そこで登場したのが「七味唐辛子」。

「七味唐辛子」は、熱を加えても辛味が飛ぶ事はなく、さらに当時、薬としても使われていたため、解毒効果も期待できた。

その後、江戸中で「温かいそば」の「薬味」に「七味唐辛子」が使われるようになり、今では、「冷たいそば」の「薬味」は「ワサビ」、「温かいそば」の「薬味」は「七味唐辛子」が定番となった!

新潟県のそばの薬味は「からし」?

実は、新潟県魚沼地方では、「そば」の「薬味」として、

「ワサビ」が採れなかったために、「薬味」を「からし」にして食べた。

今でも多くのお店で「ワサビ」でも「七味唐辛子」でもなく、「からし」が使われている。

 

【minnano編集部】
お蕎麦って美味しいですよね♪

今回スタジオでも食べられていた「大根のしぼり汁」「わさび」「からし」「七味唐辛子」、全部美味しそうですね。

今ではお腹を壊すことはないと思いますが、「薬味」で味変して、いろいろ楽しみたいですね♪

みなさんの感想やエピソード、疑問などレポして下さると嬉しいです!みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2019年7月9日放送)」をチェック!!専門家のわかりやすい解説と出演者のトークが楽しめますよ!!

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