【この差】「○○様」と「○○殿」の差

 
専門家:町田健(言語学者 名古屋大学 名誉教授)

 

この差は・・・
 「様」:部下が上司につかう
 「殿」:上司が部下につかうか どうか

 

「殿」のはじまり

「様」と「殿」、先にできたのは「殿」。平安時代に生まれた。

公家が住む屋敷を「殿」と呼んだ。

その後、その屋敷に住む「主人だけを敬う意味」で「殿」と呼ぶようになった。
鎌倉時代に入って、武士も権力を握り始めると、「公家」だけでなく「武士」にも敬意を込めて「殿」と呼ぶようになった。

 

「殿様」は最も敬意を表す言葉

「様」も「殿」も「立場が上の人」に使うものだった。「殿様」は最も敬意を表す言葉

 

「○○殿」が「上→下」になった経緯

「明治政府」が誕生すると、「国や役所」が作成する文章の宛名に「○○殿」と使うようになる。

そのため「〇〇殿」は「上→下」に使うということが浸透していき、「立場が下の人」には「殿」がマナーになっていった。

 

なぜ明治新政府は「○○殿」を使ったのか?

「明治政府」の中心が薩長出身だったからと考えられる。

薩摩では「西郷どん」のように「どん」を好んで使った。「どん」は「殿」がくずれたかたちで、「殿」を好んで使ったといわれている。

 

【minnano編集部】
「立場が上の人」に使っていた「殿」が、次第に「立場が下の人」に使うように、逆の使い方に変化していったこと、驚きです!?

しかも、「明治政府」に薩摩出身者が多くて「殿」を好んで使ったことが理由とは、ダブルで驚きです!?

みなさんは、使い方や使い分けで迷う言葉はありますか?みなさんの言葉レポ、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2017年5月30日放送)」をチェック!!
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