【この差】「取っ手がない 湯のみ」と「取っ手のあるティーカップ」の差

 
専門家:高宇政光(思月園 店長)
 

この差は・・・
 「湯のみ」はお茶は手で持てないほど熱い温度で飲むモノではないため、
 「ティーカップ」は紅茶に砂糖を混ぜて飲むため

 

「湯のみ」に取っ手がついていない理由とは?

「湯のみ」ができる前は「木の器」を使用していた。

安土桃山時代に千利休が「茶道」を確立して、取っ手の無い陶器の器を「抹茶茶碗」として使うようになった。


その際、お湯は鉄瓶で沸騰させていたが、「湯のみ」に注いでからお茶を立てて、口に運ぶまでに時間がかかり、お茶の温度が下がり、器は手に持てるくらいの低い温度になっていた

江戸時代になると「煎茶」が登場し、一般大衆にも「お茶」の文化が広まった。

その頃の「茶葉」は現在ほど質が良くなく、味が出るまで5分以上かかっていたため、飲む時に低い温度になっていたので、取っ手は必要なかった。

ちなみに、「煎茶」というお茶は、70℃前後の少し低い温度で入れて頂くと「テアニン」という旨味成分が感じられて、美味しく飲むことができるので、少し冷まして飲んでいる。

 

お寿司屋さんのお茶が熱い理由とは?

脂がのった大トロなどを食べると口の中が油っぽくなってしまい、次に食べるお寿司の味がボケてしまう。そこで、魚の油を溶かして、流して、さっぱりと次のお寿司を食べるために熱いお茶をあえて出す。

 

「ティーカップ」に取っ手がついている理由とは?

「紅茶」は熱いから持ちやすいようについているのではない。
「紅茶」は中国で誕生し、取っ手のない茶器で飲まれていた。

17世紀初頭に紅茶と一緒に茶器が伝わり、ヨーロッパの人も「ティーボウル」という取っ手のない茶器「紅茶」を飲んでいた。
当時のヨーロッパの水は沸騰しないと飲めなかったので、「紅茶」はソーサーに移して冷まして飲んでいた。

ヨーロッパで取っ手が付けられるきっかけになったのが「砂糖」。ヨーロッパの植民地だったキューバなどの西インド諸島で「砂糖」の大量生産が可能になり「紅茶に砂糖を混ぜて飲む」という文化が生まれた。しかし、その頃の「砂糖」は今と違って、氷砂糖のように固く、溶けにくいため、非常に混ぜにくいモノだった。そこで、カップをしっかりと支えて、「砂糖」を混ぜやすいように取っ手が付けられたと言われている。

結果として、取っ手が付いていた方が熱い紅茶が入っていたとしても持ちやすいので、この形が定着したとも言われている。

 

【minnano編集部】
「取っ手のあるティーカップ」ができる前のイギリスでは、「紅茶」をソーサーに移して冷まして飲んでいた、という事実に衝撃を受けました!?みなさんはご存知でしたか?
【みんレポ】では「ドリンク部」も活動中!みなさんのオススメのお茶や紅茶等、ぜひレポして下さると嬉しいです!!みなさんのドリンクレポ、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2017年6月13日放送)」をチェック!!
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