専門家:斗鬼正一(江戸川大学 教授)
INDEX
この差は・・・
料理から口までの距離が長いか・短いか どうか
「日本人が食器を持ち上げる理由」とは
日本人は昔から畳の上に座って食事をしていた。
平安時代にお膳にご飯などを乗せて食べるようになった。
お膳で食べると、食べ物と口の間にだいぶ距離ができてしまうため、食べにくい。そこで、食器を持ち上げて食べるようになった。
また当時の日本人は「塩辛」や「大豆」「黒豆」など、非常に箸でつかみにくいモノを食べていたので、落とさずに口まで運ぶために、食器を持ち上げて食べるようになった。


「外国人が食器を持ち上げない理由」とは
外国では、昔からテーブルの上に食べ物を並べて座って食べていた。そのため、テーブルから口までが近いので食器を持ち上げる必要がなかった。
日本人がテーブルを使わず、あえて食べづらいお膳で食べていた理由
理由は2つ。
(1)家の大きさ
外国では家が大きいので、食事するための部屋、つまりダイニングルームを作ることができた。
しかし日本では家が狭いので、食事する場所も、くつろぐ場所も、寝る場所も、全て同じ部屋。


そのため、大きなテーブルは置かずに、持ち運びしやすいお膳の上にご飯をのせて食事をしていた。
(2)畳はとても高価なモノ
高価な畳にテーブルを置くと跡がついたり、傷ついてしまう恐れがあるため、大きな家に住む人も、畳を大切にしてテーブルを置かなかった。
その後、日本人もテーブルを置いて食事をするようになったのだが、現在も食器を持ち上げるという習慣は残ったまま。
【minnano編集部】
この差、ご存知でしたか?食器も和食器は小鉢やお椀、お茶碗等持ち上げやすいものが多いですが、食事用の洋食器は大皿で持ち上げるのは難しいですよね!この差が家の大きさや畳を大事にするためだったとは…驚きです!!
みなさんは、食事について疑問に思っていることや、知っている豆知識などありませんか?みなさんのレポ投稿お待ちしています♪
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※「この差って何ですか?(2017年8月29日放送)」をチェック!!
(配信準備中の場合や都合により放送できない放送日があります。ご了承ください。)