【この差】「おいでやす」と「おこしやす」の差

 
専門家:中西裕子(「京料理とお庭の宿 八千代」おかみ)、丸田博之(京都学園大学 人文学部 教授)

 
この差は・・・

 「おいでやす」は常連のお客様、「おこしやす」は初めてのお客様か どうか



お客様によって使い分ける。

 

なぜ「おいでやす」と「おこしやす」を使い分けるのか?

江戸時代、京都ではお客様を迎える場合、「おいでやす」を使うのが一般的であった。しかし、東海道や中山道という京都と江戸を結ぶ街道が整備され、日本中の人が京都にたくさん集まるようになった。そのため、はるばる遠方からやってきた初めてのお客様に「おいでやす」よりも丁寧な言葉がけとして、ねぎらいの気持ちを込めて使われるようになったのが「おこしやす」

そして、「おこしやす」は漢字で書くと、「お越しやす」となる。これは、京都に遠方から来る人は、東海道だといくつかの峠を越えてこないといけなく、中山道だと木曽路(鳥居峠)越えをしてこないといけなかったため、「山を越える」から「お越しやす」になったと言われている。

 

「おいでやす」と「おこしやす」を使い分けるメリット

当時、女将のお客様を迎える声は、仲居さんや料理人への合図にもなっていたと言われている。

例えば、「おこしやす」の場合、仲居さんは、山を越えてきたお客様の足を洗う桶を準備していた。

料理人は、山を越えて汗をかいてきたお客様に、塩分を補給してもらうために料理の味付けを濃くしたともいわれている。


現在では交通網が発達し、昔のようなおもてなしで差をつけることはなくなったが、挨拶の使い分けは未だに残っている。

 

【minnano編集部】
「おこしやす」という出迎えの挨拶には、峠を越えてはるばる京都に来た旅人に対する労いの気持ちが込められていたとは!?また、この挨拶を合図に、長旅後のお客様に対して特別なおもてなしをしていたとは!?驚きです!
みなさんは似た方な言葉の使い方や、違いについて迷うことや気になることはありますか?みなさんのレポ投稿、お待ちしています♪

 

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※「この差って何ですか?(2018年2月6日放送)」をチェック!!
(配信準備中の場合や都合により放送できない放送日があります。ご了承ください。)