【この差】輸出用生産が最初!?「グリーンアスパラガス」と「ホワイトアスパラガス」の差

専門家:坂井弘治(岩内町郷土館 館長)

 

【この差】は…

 〇「グリーンアスパラガス」は、「国内で食べられる用」
 〇「ホワイトアスパラガス」は、「海外に輸出用」 だったか どうか

 

【この差】のポイント!

 〇1970年代の「緑黄色野菜ブーム」が「グリーンアスパラガス」を一般化させるキッカケとなった!

 

「グリーンアスパラガス」と「ホワイトアスパラガス」の差とは?


実は、2種類の「アスパラガス」は、全く同じ品種!

「グリーンアスパラガス」が日光に当てて成長させたモノで、「ホワイト アスパラガス」が日光を遮断し日に当てずに成長させたモノ。


なぜ「グリーンアスパラガス」は「生」で売っていて、「ホワイトアスパラガス」は「缶詰」で売っているのか?


現在、スーパーなどで、「グリーンアスパラガス」は「生」で売っていて、「ホワイトアスパラガス」は「缶詰」で売っている。

これは、そもそも「グリーンアスパラガス」は、「国内で食べられる用」に生産されたモノ。一方、「ホワイトアスパラガス」は、「海外に輸出用」として、日持ちするように缶詰として生産されたモノ。


意外!最初につくられたのは「ホワイトアスパラガス」だった!?


日本で最初に「アスパラガス」の生産を始めた所は、北海道・西部にある岩内町。そこで、「岩内町郷土館」で、「アスパラガス栽培の歴史」について聞いてみた。

1924年(大正13年)に、日本最初のアスパラガスの生産が始まったが、実は「ホワイトアスパラガス」が先!

日本では、まず先に海外に輸出する「アスパラガスの缶詰」を作るために「ホワイト アスパラガス」を作り始めた。

当時、欧米では「グリーンアスパラガス」よりも、圧倒的に「ホワイトアスパラガス」の方が人気の野菜で、しかも、1年中食べられるように、「缶詰」で売られているのが主流だった。

なぜなら、昔は「グリーンアスパラガス」がとても青臭かったため、「ホワイトアスパラガス」の方が美味しいとされていた。

その様子を海外で目の当たりにしたのが、ここ岩内町の人物。「海外の人は、みんな“ホワイトアスパラガス”が大好きだな!」、「あっ! だったら 日本で これを作って缶詰にして、海外に売り出せば、めちゃくちゃ儲かるのでは!?」と考えた。

そこで 実際に「ホワイトアスパラガス」を北海道で栽培し、「缶詰」にして輸出してみたところ、美味しくて、品質がいいということで、欧米などで すぐに大人気になった!


「グリーンアスパラガス」は「国内向け」になった理由とは?


1970年代になると、中国や台湾で「ホワイトアスパラガスの缶詰」が大量生産されるようになり、安い値段で流通したため、日本の「缶詰」が徐々に売れなくなってしまった。

そんな中1970年代、日本人の食生活に「ある 大きな変化」が!

それが「緑黄色野菜ブーム」!

海外から日本に「レタス」や「トマト」「ブロッコリー」などが入ってくると、「栄養価の多い 緑黄色野菜を たくさん食べよう!」という「緑黄色野菜ブーム」が起こった。

さらに、1970年代「ファミレス」などが、次々と オープンし、「サラダバー」が登場した。

これらによって、日本で「サラダ」を食べるという食文化が一気に定着した。

そんな中、「ホワイトアスパラガス」が売れなくなって困っていたアスパラ農家が、「日光を当てれば、ホワイトアスパラも緑黄色野菜になる」、「緑黄色野菜にすれば、このブームに乗って、アスパラも売れる!」という事に気付いて、「グリーンアスパラガス」を作り始めた!つまり、これまで「ホワイトアスパラガス」を作っていた農家が、日本国内で売るために「グリーンアスパラガス」を作るようになった。

すると、「グリーンアスパラガス」は、見事、日本国内で大ヒット!こうして「生のグリーンアスパラガス」がどんどん日本で広まっていき、今では当たり前に 食卓に並ぶようになった。

 

【minnano編集部】
独特の食感がたまらない「ホワイトアスパラガス」の缶詰。美味しいですよね。

でも日本で最初につくられたのが「ホワイト」の方だったとは驚きました。しかも「輸出用」だったとは!?

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※「この差って何ですか?(2019年4月9日放送)」をチェック!!専門家のわかりやすい解説と出演者のトークが楽しめますよ!!
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